「タイにおいての日本料理レストラン」は、
ちょっとお出かけの気分を味わいたい時などによく活用されています。
普段の食事よりちょっと豪華で、ハイソなイメージのものだと思っていただいて間違いないでしょう。
週末の家族でのお出かけや、デートの際にもよく利用するようです。
芸能人にも愛食家が多いとも聞きます。
もちろん、実際の日本と同じで手軽に利用できるレストランから、
会社の経費でしか利用できなさそうな高級店まで存在します。
しかしながら実際に、そのような日本料理店では
少し本物とは違った創作的な日本料理も登場しているのが現実です。
まずは、タイで有名な日本料理レストランチェーンでは
「すきやき」のメニューだけなぜか「すきやき弁当」といい、お重で出てきます。
ここまでは特に気にも留めなかったのですが、
その下に「Beef,Pork,Ticken」と書いてあり、この3つから選べることになっています。
私達からしてみると、
すきやきなのに鶏肉というのはいささか納得がいかないのではないでしょうか。
また、「かつそば」なるメニューも発見しました。
文字通り、そばにとんかつが入ったセンセーショナルな一品です。
日本でも稀に見かけないことはないですが、出会ったときには話題になるほど
レアな日本食をタイのいくつものレストランがあたりまえに提供しているのは不思議です。
一瞬見過ごしてしまいそうではありますが、
本当ならばかつではなくて天ぷらが入った「天そば」というのが日本食で、
日本ではかつが入ったぞばというものを見かけたことはありません。
さらに、寿司ネタにおいては「カニカマ」を乗せたものを「カニ」と呼び、
寿司の定番メニューになっています。
カニカマにご飯の組み合わせ・・・微妙です。
このように、完璧な「日本食」ではない「タイの日本食」というのは
他にもたくさんあるのですが、毎回見ているうちに「あぁ、これもアリなのかなぁ」
・・・と思えてきてしまうのが少し恐ろしい気もします。
私が思う「惜しい日本食」も、
現地では意外に「立派な日本食」として受け入れられているのです。